熊本大学 国際先端医学研究機構(IRCMS)
皮膚再生・老化研究室(佐田研)へようこそ!


人生100年時代を健やかに生きる社会の実現を目指して
〜幹細胞生物学の視点から皮膚再生・老化の本質に迫る〜
幹細胞は、生涯にわたって自分自身を維持しながら、分化細胞を作り出す能力を持つ特別な細胞です。このような細胞が、私たちの体の中の色々な場所に存在するので、古い細胞が失われても、日々新しい細胞を作り出すことができます。一方、幹細胞は高い増殖能を持ち、かつ組織の中で最も大元となる細胞なので、これに異常が現れると、組織は正常に機能することができなくなり、がんや老化、各種疾患を引き起こす原因ともなります。このような加齢に伴う幹細胞の機能低下は、幹細胞の老化(ステムセルエイジング)と呼ばれ、老化の原因の一つとして提唱されています。
私たちの研究では、皮膚幹細胞をモデルとし、臓器再生と老化のメカニズムを探ります。将来的には、私たちの研究室で生まれた新しい知見が再生医療への応用や、ウェルビーイングの実現へと繋がっていく日を夢見ています。
幹細胞の研究分野は、新しい概念や最先端技術が日々更新され、幅広い興味の方が楽しんで研究に取り組める環境であると思います。佐田研究室は、遺伝子改変マウスを用いたアプローチを得意としますが、糖鎖工学やバイオエンジニアリング、オミクス解析、代謝、炎症、エピゲノムなどなど・・・、異分野の知識や技術を取り入れながら多角的に解析を行っています。Science without bordersを合言葉に、サイエンスを盛り上げていきましょう。
ポスドク、大学院生、募集中です。幹細胞や再生医療、老化、皮膚科学に興味のある人、研究が楽しい!と思う人、国際的な研究環境で学びたい人、ぜひ一緒に研究しませんか?オンライン研究室見学なども大歓迎ですので、お気軽にご連絡ください。
研究環境
佐田研が所属しているのは、国際先端医学研究機構(IRCMS)です。IRCMSは、幹細胞やがん、老化をテーマとした研究所で、「オープンラボ」のシステムを取り入れているユニークな組織です。オープンラボというのは、研究室間の壁をなくして、研究者同士が交流しやすくしたり、実験機器を共有化したりする仕組みです。また、IRCMSでは、学生やポスドクの約半数は海外からの留学生で、国際的な環境の中研究ができるので、留学に興味がある方や英語の勉強をしたい方などにもおすすめです。
熊大は、ライフサイエンス分野の研究に伝統的に強く、アクティブに研究する環境が整っています。また基礎研究を楽しんでやるという雰囲気があるのもよいところです。熊本は、住む場所としてもとても魅力的だと思います。大学から熊本の中心部も近いですし、自然もあって、ご飯もおいしいので、熊本での生活を楽しんでいます。
IRCMSのウェブサイトはこちら
最新ニュース
LAB NEWS
2022年5月10日
ラボに新しいメンバーが増えました。エジプトからHegazy、中国からWency、タイからThisakornが熊本に到着しました。今年も医学部から基礎演習生も2名来ています。佐田研へようこそ!
MEETING
2022年4月2-3日
佐田が北海道大学で開催された皮膚の会に参加しました。皮膚のディープな議論ができ、楽しい会でした。
LAB NEWS
2022年4月1日
研究室に新しいポスドクの石川さんと修士学生の西川さんが加わりました。Yenは学位を取得し、ポスドクになりました。ラボメンバーも増えてきたので、新年度、気持ちも新たに研究を盛り上げていきましょう!
FUNDING
2022年2月28日
Nguyenの研究課題が科研費の若手研究に採択されました。本当におめでとう!
MEETING
2022年1月25日
AMED-CREST/PRIME機能低下領域の領域会議で成果報告を行いました。3年半のご支援ありがとうございました。色々と面白い現象が見えてきたので、今後とも研究を進めていきたいと思います。
LAB NEWS
2022年1月20日
博士学生のYenが、本日ディフェンスを終え、無事に学位審査に合格しました。本当におめでとう!!挑戦的なプロジェクトでしたが、よく頑張りました。
MEETING
2022年1月17日
CiRAリトリート2021の女性研究者によるミニシンポジウムにて佐田が招待講演を行いました。面白い研究の話とキャリアの悩みなどを議論でき、有意義な会になりました。お声がけいただきありがとうございました。
MEDIA
2022年1月7日
J:COM「フィロソフィアの扉」で佐田研の研究を紹介してもらいました。動画は熊本大学のYoutubeチャンネルに掲載されています。
LAB NEWS
2021年12月14日
国費留学生のTomsonが、無事にIRCMSに到着しました。ようこそ熊本へ!
MEETING
2021年12月1日
日本分子生物学会年会@横浜、佐田が以下のセッションで講演を、Ernaがポスター発表をしました。NguyenとYenも学会参加しました。
セッション:1AW-07「細胞外マトリックスから紐解く細胞動態・疾患生物学」 日時:12月1日(水) 9:00〜11:15
会場:第07会場(パシフィコ横浜 会議センター 3F「313+314」)/オンライン