佐田プロフィール
九州大学生体防御研究所
熊本大学IRCMS
教授
佐田亜衣子
研究について
研究人生の始まりは、静岡大学・塩尻信義研究室で行った肝臓の発生に関する卒業研究で、発生や生命現象の不思議をより深く知りたいと思うようになりました。
博士課程では国立遺伝学研究所・相賀裕美子教授の下、精原幹細胞におけるNanos2遺伝子の研究を行いました。相賀研、遺伝研は、研究のアクティビティが高く、研究が大好きな人達が集まる素晴らしい場所で、研究の楽しさ、厳しさを学びました。
2011年に学位取得後、ニューヨーク州イサカ市にあるコーネル大学Tumbar研究室で、ポスドクとして5年間、皮膚幹細胞の研究に従事しました。留学当初は、思うように結果が出せず苦労しましたが、自分でも予想していなかった新しい表皮幹細胞集団を発見し、心が震えたのを今でもよく覚えています。
2016-2019年、筑波大学TARAセンター柳沢裕美研究室にて、テニュアトラック助教として、皮膚の再生・老化研究を行いました。TARAセンターの恵まれた環境の中で、周りとディスカッションしながら、研究を発展させ、幅を広げることができました。
2019年10年より、熊本大学国際先端医学研究機構(IRCMS)にて特任准教授として独立。2023年7月に九州大学生体防御医学研究所の教授として着任しました。
新しい場所で、どんな研究ができるか、ワクワクしています。
プライベートについて
埼玉県川本町(今は深谷市)で育ちました。学生の頃は、チャリで旅をしたり、バドミントンをしたり、Perfumeを踊ったりしていました。アメリカでポスドク中に出産し、小学生の娘と3人家族です。福岡はご飯が美味しく素敵な街なので、楽しく過ごしています。
学歴
2006 - 2011
総合研究大学院大学
生命科学研究科 遺伝学専攻
相賀裕美子研究室(国立遺伝学研究所)
研究テーマ:精原幹細胞におけるRNA結合タンパク質Nanos2の発現・機能解析
2011
博士(理学)取得 (総合研究大学院大学)
2008 - 2011
日本学術振興会 特別研究員DC1
2011
2010
2002 - 2006
静岡大学
理学部 生物地球環境科学科
卒業研究テーマ:塩尻信義研究室にて肝臓の発生
職歴
2023 - 現在
九州大学 生体防御医学研究所
教授
2019 - 2023
熊本大学
国際先端医学研究機構(IRCMS)
特任准教授(PI)
研究テーマ:皮膚の再生と老化を担う幹細胞のはたらき
2021 令和3年度文部科学大臣表彰 若手科学者賞
2020 Nikon Joico Award 最優秀賞 JOICO賞
2020 Healthy Longevity Award
2019 令和元年度熊本大学女性研究者賞表彰
2016 - 2019
筑波大学
生存ダイナミクス研究センター
柳沢裕美研究室
助教
https://www.saggymousehkytsukuba.com/
研究テーマ:皮膚の再生と老化を担う幹細胞のはたらき
2011 - 2016
米国コーネル大学
Molecular Biology and Genetics部門
Tudorita Tumbar研究室
博士研究員
https://blogs.cornell.edu/tumbarlab/
研究テーマ:皮膚幹細胞の同定と制御メカニズムの解明
2014 - 2016
日本学術振興会 海外特別研究員
2011 - 2014
ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム (HFSP)長期フェローシップ
その他の活動
2023 - 現在 日本再生医療学会 国際委員会
2023 - 現在 日本研究皮膚科学会(JSID)若手理事
2023 - 現在 日本分子生物学会(MBSJ)キャリアパス委員
2022 - 現在 npj Regenerative Medicine Associate Editor
2021 - 現在 Review editor, Frontiers in Cell and Developmental Biology
2022 - 現在 The International Society of Regenerative Biology(ISRB)SUB-COMMITTEES
2022 - 現在 日本研究皮膚科学会(JSID)ダイバーシティ委員
2018 - 現在 日本研究皮膚科学会(JSID)評議員
2021 - 現在 皮膚の会 世話人
https://aisada428.wixsite.com/skin-research-club
2020 - 現在 幹細胞シンポジウム若手の会(つくしの会) 企画・運営担当
http://stem-cell.jp/tsukushi.html
2020 - 現在 オンラインセミナーScienc-ome 運営メンバー
2020 - 現在 NPO法人ケイロン・イニシアチブ(2020- ワーキンググループメンバー、2022- 理事)
研究者と家族が抱える課題を解決・支援するNPO法人ケイロン・イニシアチブの活動に参画する。