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  • 執筆者の写真Aiko Sada

女性研究者のメッセージ

2018年度研究助成金をご採択いただいたアステラス病態代謝研究会より依頼を受け、メッセージを執筆しました。財団役員の先生方、助成金を受領された女性研究者の皆様からのメッセージが、財団のウェブサイトに掲載されています。

https://astellas-swift.secure.force.com/byoutai/byoutai_f_researcher


助成金への応募を迷っている女性研究者へ向けてとのことでしたが、そうでない人にもぜひ読んでほしいと思い、共有しました。私も、過去のものも含め、全て読ませていただいたのですが、女性研究者の活躍、苦労や生き様、本音が見え、共感し、励まされました。


私のメッセージはこちら↓

佐田亜衣子(筑波大学 生存ダイナミクス研究センター)

 日本の研究社会は、女性がマイノリティであり、孤独や不便、憤りを感じることも多いと思います。結婚や出産・子育てと研究を両立しようと、必死に頑張っている方も多いと思います。私自身も、ポスドクのときにアメリカで出産し、現在はテニュアトラック助教として、研究と子育てに奮闘する日々です。

 そんな私たち、女性研究者や若手研究者をサポートしようと、多くの人が声を上げ、日本の研究環境を少しでも良い方向へ変えようと動いてくださっています。本助成金を始め、女性・若手研究者を支援する制度は、着実に増えていると実感しています。このチャンスを最大限に生かし、しっかり結果を出すことで、次世代へとつながっていくと私は信じております。全ての研究者が、自分らしく、生き生きとハッピーに研究できる社会を実現するため、互いに励まし合いながら、一緒に研究を盛り上げていきましょう!!




今、日本の研究環境は厳しく、ライフイベントと研究との両立は極めて困難であると感じています。実際、私の周りでも、結婚や出産などによって、キャリア継続を断念する女性研究者もかなり多いのが現状です。


短時間での成果主義、若手研究者の不安定な雇用、不透明なキャリアパス、不十分なサポート体制、アカハラ・セクハラの問題、雑務の多さなど、女性研究者(男性研究者も)の活躍を阻む要因はたくさんあります。皆で声を上げながら、少しでも前進していければいいなと思います。


佐田

(本ブログ記事は、私個人の意見であり、所属組織や研究者全員の見解を示すものではありません。)

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